ゲーテ(1749-1832)

『色彩論』(しきさいろん Zur Farbenlehre)
1810年にゲーテが約20年の歳月をかけて執筆した大著 。
(画像:Wikipediaより)

詩人ゲーテが補色残像を発見したエピソード

絵本「じっとみて。」を見ることで体験できる不思議な「補色残像現象」は、
ドイツの劇作家ゲーテによって発見されました。
そのきっかけとなったエピソード、それは。。。

ある日、ゲーテは光あふれるカフェで
赤いドレスのきれいな女性に見とれていました。
彼女がその場を去った後もずっと。
すると、まったく同じシルエットの
今度は青緑色のドレスを着た女性が浮かびあがってきたではありませんか。
既に女性はその場にはいないのに、
確かに女性が見えたのです。

これが、ゲーテが補色残像という現象を発見した瞬間です。
ある色をじっと見つめた後に白い面に目を移すと、
(もしくは、目を閉じてまぶたの裏に意識を集中させると)
見た色と反対の色がぼわっと浮かんで見えてくる。
補色残像現象は、ほとんど誰でも見ることのできる人間の不思議な能力なのですね。

ただ、この現象を見るには「集中」しなければなりません。
「集中力」が必要です!
言い換えれば、補色残像を見ようとトライすることで
「集中力」を育てることができます。

絵本「じっとみて。」では、心を落ち着けて、まず深呼吸するところからスタートします。
そして、ただただじっと20〜30秒、ひとつのモチーフを眺めます。

その後で、白い面に目を移すと、、、、、別の色が浮かび上がってきます。
ほとんど人が、この不思議な現象を体験できることでしょう。

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