親子「じっとみて。」ワークショップ(沖縄編)
日時 : 2014.2.8 13:30から
会場 : 医療法人天仁会
高齢者複合施設うえの家地域交流室
(那覇市上之屋)
講師 : 八木知美
人数 : 14名(親子4組、大人一人参加2名)
目標:
過去、現在、未来と時空を超え、自分の心の中深くに思いを巡らせ、自分についてじっくり考えることができる。思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにすることができる。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表することができる。
内容
●絵本のストーリーの説明と作成方法の説明
●ウォーミングアップ
補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた黄緑色のモチーフを20~30秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験する)
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、感想を書いてもらいましょう)
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するためには何が一番必要ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての最高に幸せな状態をイメージしてみましょう。)
(4. 新しい種:花はやがて枯れてしまいます。でも、新しい種や実をつけます。あなたは今度、どんな種になりたいですか?)
●全ページができた人から、作者プロフィールを記入
●白いキャラクター「みえたくん」を、自由に塗ったり描いたりして、遊ぶ。
●作者のあとがきでは、絵本を作った感想を記入
●SHOW & TELL:全員の前で自分の絵本を発表する
感想&反省
・誰もがかつてないほど自分の内面に思いを巡らせ、イメージを引き出すことができた。
・小学3年生の女子は、感想を書いてもらうのが嬉しくてしかたなくて、上の欄まで感想のスペースにして、テーブル間を歩き回って積極的にアプローチすることができた。
・小学2年生の男子は、最初から緻密に丁寧に時間をかけて絵を描いていたが、最後のページで、かいじゅうを描くも、その手を止め、うつむいて、しくしくと悲しそうに顔を赤らめて泣き始めた。(右、アンケート用紙にもかいじゅうを描いてくれました)
どうやら、自分の心の中をじっとみつめてもイメージがでてこなかったことが、とても悔しく、悲しく、不本意であったようだ。それほど真剣に取り組んだ証でもあろう。
しばらくじっとうつむいていたが、おもむろに鉛筆で描いていたかいじゅうを全部消し、振り出しに戻った。そして、笑顔になって、自分の顔と頭から芽がでている、まさに自分自身をたねに託して描きはじめた。それは誰の力のかりないで、自分自身の力で見つけたイメージだった。彼は一人で真実の自分を描いたという達成感を味わうことになった。すばらしいプロセスを体験できた。
・すべての人が目をキラキラ輝かせるワークとなり、熱気あるものとなった。
アンケート
(回収率:100%/10人中大人10人回収、ただし小学1年生と年長さんはアンケートなし、また小学2年生は感想のみ:全体14名)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 10 | 100% |
2.たのしかった | 0 | 0% |
3.ふつう | 0 | 0% |
4.楽しくなかった | 0 | 0% |
2. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても感じた | 7 | 70% |
2.少し感じた | 3 | 30% |
3.どちらともいえない | 1 |
50% |
4.まったく感じられなかった | 0 | 0% |
3. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.十分なった | 10 | 100% |
2.ほぼなった | 0 | 0% |
3.どちらともいえない | 0 |
0% |
4.ならなかった | 0 | 0% |
3. その他、どのようなことでも感じたことを自由にお書きください。
・イメージが変化していくのを感じました。(40代男性) |