【みらい育レポート】イクメン対象「じっとみて。」ワークショップ
実施日 : 2014年10月5日会場 : 横浜市神奈川区コットンハーバーSE棟パーティールーム
講師 : 江角実恵(補佐:八木知美)
人数 : イクメン2名(家族・親子2組)大人:5名、子供:4名=合計9名
目標: パパの思いを詰め込んだパパが作者となる絵本を作成する。
パパの思いを絵本にしていく過程で、ママや子供たちがパパの思いに近づき、大いなる愛情を感じたり、確認したり、親子でお互いを一人の人として見つめる機会をつくります。「パパ」:子どもの可能性を発見したり、頼もしさに感動したりすることで、子供の未来力を実感できる。
「子」:自分について思考し、自由に表現したことを親に見てもらうことで、より深い理解と愛情を確認する。また、親の愛情から、大切な存在である自分を認識する。
「ママ」:パパと子育てへの思いを共有し、一緒にがんばろうという気持ちをあたらにする。また、パパの愛情を確認することで、自分自身&家族の幸せを実感する。
内容
●絵本のストーリーの説明と作成方法の説明
●ウォーミングアップ
補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた青色のモチーフを20秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験)
※この日は、台風が接近中の大雨でしたが、大きな窓がありまりましたので、そこに集まって残像を見る体験をしました。
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。
心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を
文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、
感想を書いてもらいましょう)
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するために必要なものは何ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての一番幸せな状態をイメージしてみましょう。)
(4. 新しい種:やがて花は新しい種や実をつけます。未来へつないでいきたいあなたの種をイメージしてみましょう。)
●全ページができた人から、
作者プロフィール等を記入して完成させる。
●SHOW & TELL:全員の前で自分の絵本を発表する。
【感想】
絵本を通じて、学生時代の頃の話や趣味、趣向など、人となりが共有されるため、初めて会ったパパ同士がすっかり打ち解けていきました。
仕事や会社の話にも及ぶ異業種交流会のような場も生まれ、1時45分からはじめたワークショップも、会場使用ぎりぎりの6時すぎまでみなさんで交流を楽しんでいました。
なかなかパパ同士の交流の場が少ない中、絵本制作を通じて一気に近づける関係性が生まれた良い時間になりました。
ワークショップの様子
家族でチーム。パパは目を閉じ、一生懸命心イメージを探しています。
ママは、すぐ浮かんだので、夢中で描いています。
4歳の男の子も、集中して真剣に描いています。
発表の様子。学生時代の想い出や趣味など交えながら、魅力的な自分自身を語ります。
作品紹介
小学校5年生男子の作品(電子書籍)
1、タネ
2、芽
夢中のスイッチが入りました。様々な色を使って、太い幹を持つユニークな芽を描きました。
様々な想いが交錯しながら伸びているようです。
3、栄養
思いつくだけ、とてもたくさんの自分の好物を描きました。楽しい事も少し怖い事も興味がある好奇心旺盛な様子が描かれています。まず、幹からしっかり気持ちを込めて、時間をかけて、真剣に描いていました。
4.花
一度の10本以上の色鉛筆を握りしめて、多色の花を描きました。誰の声も聞こえないほど集中して、花を完成させています。
思春期へと向かう多様な感情が、爆発的に入り乱れる内面に、戸惑いを隠せないイメージになっているようです。
5.未来のタネ
把握できないほど、たくさんの思いが一緒に存在しているけれど、しかし異質なものであるという認識が素直に表現されているように見受けられます。膨大な可能性を秘めているけれど、それがどう開花するか、不安や希望の鼓動を感じさせてくれます。
アンケート
(8人回収)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 6 | 75% |
2.たのしかった | 1 | 13% |
3.どちらともいえない | 1 | 12% |
2. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても感じた | 3 | 38% |
2.少し感じた | 3 | 37% |
3.どちらともいえない | 2 | 25% |
3. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.十分になった | 4 | 50% |
2.ほぼなった | 3 | 38% |
3.どちらともいえない | 1 | 12% |
3. その他、どのようなことでも感じたことを自由にお書きください。
<子供> ・とてもたのしかったので。またやりたいです。(9歳女子) ・よく意味がわからなかった。でも楽しかった。(10歳男子) ・大切な言葉を出してくれました。(4歳11ヶ月男子・ママの代筆) <大人> ・他の方のストーリーを聞くと、とても参考になり楽しかったです。 どんな人なのか、どんなことが好きなのか、絵に表れるんだなあと思いました。 (40代男性・小3女子と小5男子のパパ) ・決めた答えに向かって作るのではなく、 その時の想いをイメージとして出すたのしさ、難しさがある機会でした。 ありがとうございました。(42男性・4歳男子と11ヶ月女子のパパ) ・我が子のまっすぐさ、強さを知ることができました。 素敵な機会をありがとうございました。(4歳男子と10ヶ月女子のママ) ・最近描いていませんでしたが、絵を書き出すと思いがけない発想が生まれ、とても楽しくかけました。 自分の描いたものが、どのような心理分析できるのかきいてみたいです。 ありがとうございました。(53歳男性) ・さらに世界に役立つプログラムへと磨きをかけてね!!(55歳男性) |
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