【みらい育レポート】「じっとみて。」ワークショップ(ハワイ)
実施日 : 2014.12.4
時間 : 13:10〜15:15
会場 : ハワイ
講師 : 江角 実恵
人数 : 2名(英語学校の小学5年生男子とママ)
目標
過去、現在、未来と時空を超え、自分の心の中深くに思いを巡らせ、自分についてじっくり考えることができる。思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにすることができる。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表することができる。
内容
●絵本のストーリーの説明と作成方法の説明
●ウォーミングアップ
補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた青色のモチーフを20秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験。)
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。
心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、感想を書いてもらいましょう)
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するために必要なものは何ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての一番幸せな状態をイメージしてみましょう。)
(4. 新しい種:やがて花は新しい種や実をつけます。未来へつないでいきたいあなたの種をイメージしてみましょう。)
●全ページができた人から、作者プロフィール等を記入して完成させる。
●SHOW & TELL:自分の絵本を発表する。
事例(小学5年生男子)
とてもつまらない様子でワークショップにのぞみましたが、どんどん楽しくなってきた様子が表れています。第1シーン【タネ】
赤い炎が上に向かって燃えています。
黄色が楽しいとき。一番底にちょっとだけある青がつまらない時。
第2シーン【芽】
大人になりたくない気持ちが表れています。
ストレスとか邪悪な気持ちなど、望まないのに生まれてしまう負の感情が、不安定な青い根に込められているようです。
これに対して、ママは立派な太い木が彼だとほめました。
第3シーン【栄養】
大きなピンクのハートが、彼に不可欠なものとして大きく描かれました。
しかし、そのまわりにとりまく不穏な影は、ぬぐってもぬぐいきれない不安、闇として表現されています。
第4シーン【花】
結婚して、赤ちゃんが生まれて、友達やママに応援してもらって人生をどう生きるか?
と考えた彼の、たった10年の歴史がどんなに波瀾万丈だったかが伺われるシーンとなりました。
つぼみのようなかわいい花は、すべての不安を消してしまいたいという、幸せな未来への期待が込められているようです。
第5シーン【未来のタネ】
周囲の悪いものが大切な場所にはいってこれないように壁をつくって守る!という頼もしいタネが生まれました。
家族や愛するものをまもるタネを見たママは、彼をもう子供扱いしないという気持ちにさせられました。
頼もしい我が息子!誇らしい息子!
ママにとって、そんな発見のあった絵本になりました。
あとがき
なぜかつまらないだろうと思ったけど、あとでやったら楽しくなってきてよかったです。
これをどの人にもやってほしいです。
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