自分で見つけた夢に向かって、今日からがんばりたくなるプログラムです。

イクメン対象「じっとみて。」ワークショップ

【レポート】パパと子どもの「じっとみて。」ワークショップ

実施日 : 2015.2.21(土)
時間 : 14:00~17:00
会場 : 横浜市神奈川区コットンハーバーSE棟パーティールーム
講師 : 発表:八木知美、ファシリテーター:江角実恵
人数 : イクメン3名(家族・親子4組)大人:5名、子供:5名=合計10名




発表:みらい育について

●社会的
子どもに読み聞かせをする親たちが減っているという背景をうけて、自分の絵本を読み聞かせの絵本にすれば、より身近で、より親密な関係の構築ができるのではないかという理由から、パパの内面が表現された絵本を作成します。同時に、読み聞かせの効果は、下記記事においても証明されているように、同じ絵本を繰り返して読むことで学習能力などのアップも期待できます。
※読み聞かせの効果に関する外部記事(FQ JAPAN 男の育児ONLINE
「BRITISH PAPA」#5時代遅れ? 読み聞かせのもたらす効果とは
より一部抜粋
読み手との関係構築や子供の学習能力の向上、基本的な会話力・コミュニケーション力のアップ、早期の言語取得も促す。集中力は高まるし新しい体験への興味も湧く、そしてしつけへの影響などなど、あげればキリがない。(以上)

●パパの内面を絵本にしていく過程で、
ママや子供たちがパパの思いに近づき、大いなる愛情を感じたり、確認したり、
親子でお互いを一人の人として見つめる機会をつくる。

「パパ」:子どもの可能性を発見したり、頼もしさに感動したりすることで、子供の未来力を実感できる。
「子」:自分について思考し、自由に表現したことを親に見てもらうことで、より深い理解と愛情を確認する。また、親の愛情から、大切な存在である自分を認識する。
「ママ」:パパと子育てへの思いを共有し、一緒にがんばろうという気持ちをあたらにする。また、パパの愛情を確認することで、自分自身&家族の幸せを実感する。




内容

●絵本のストーリーの説明と作成方法の説明
●ウォーミングアップ 集中力リラックス
 補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた青色のモチーフを20秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験)
※とても天気のよい日でしたので、ベランダに出て、太陽の光の中で残像体験をしました。


●たね、はっけん!のページ、作成開始
思考力判断力表現力想像力アートセラピー創造力
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。
 心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を
 文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、
 感想を書いてもらいましょう)
コミュニケーション力
※(写真左)小学3年生の男子の、最初のタネの様子。恥ずかしくて誰にも見られないように、別のテーブルに移動し、隠すようにして描いている様子。
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するために必要なものは何ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての一番幸せな状態をイメージしてみましょう。(4. 新しい種:やがて花は新しい種や実をつけます。未来へつないでいきたいあなたの種をイメージしてみましょう。)

●全ページができた人から、作者プロフィール等を記入して完成させる。
自己効力感/自信浄化作用

●SHOW & TELL:全員の前で自分の絵本を発表する。
自他尊重即興プレゼンテーション力

※パパの発表を参加者は身を乗り出して聞いています。



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事例①(パパの宇宙)

●タネのシーン

ママへの思いが表現されました。
ママの名前と同じ「緑」色で大きな愛情が表現された紙面いっぱいの種になりました。

●芽のシーン

雨に日や強い日差しなどから家族みんなを守るんだというやさしいパパの思いが、葉っぱとして表れました。


事例②(3才息子の宇宙)


●芽のシーン
ママが子どもに「どんなタネ?」と質問し、子どもから返ってきた言葉を文字にしました。
おばあちゃんは孫と一緒に畑を作っている生活の様子がわかって、ほほえましい作品です。


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ティーチャー感想

 時間をかけ、じっくりと内面をみつめ、とても頭を悩ませながらもイメージを探るパパたちの表情はとても印象的でした。小さい子どもの面倒をみながらも、自分の世界に没頭したパパの宇宙がカタチになった絵本完成です。
  小学生の子どものパパはアメリカ人で、主言語は英語でしたが、絵本を交換し感想を書き合うシーンや発表のシーンなどコミュニケーションの場において、とてもスムーズに交流でき、大変良い国際交流にもなりました。

 子どもたちは最初とても緊張し、3歳児の中には身動きできない状態の子どももいましたが、時間とともにとても開放的になっていきました。また、小学1年生の女子、小学3年生の男子は、最初、テーブルを離れ一人の空間で描いていました。見られるのが恥ずかしくてとった行動ですが、絵に対して他者からの感想が入り、交流が始まると、むしろ見てほしいという自己開示の心理に変わり、次のシーンからは開放的になれました。
 文字を書く事のできない3歳の子どもが3名参加しましたが、パパ&ママは、子どもの声を聞いて、そのまま絵本に書き込み、親子ともに立派な絵本を完成させることができました。
 小さい子どもと寝る前のひとときをパパやママの作った愛情いっぱいの絵本で読み聞かせすることで、子どもとの絆がさらに深まるのではないかと思いました。また、子どもの絵本を使って読み聞かせするのも、子どもをたくさん褒めてあげられるので、自己肯定感を育む良い機会になるのではないかと思います。



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アンケート

(5人回収)

1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった 5 100%
2.たのしかった 0 0%
3.ふつう 0 0%
4.楽しくなかった 0 0%

2. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても感じた 4 80%
2.少し感じた 1 20%
3.どちらともいえない 0
0%
4.まったく感じられなかった 0 0%

3. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.十分なった 5 100%
2.ほぼなった 0 0%
3.どちらともいえない 0
0%
4.ならなかった 0 0%

3. その他、どのようなことでも感じたことを自由にお書きください。

・ はじめての機会でしたが、今までしたことのない経験がて
゙きました。 普段の生活では会話できないような方と話すことができ、新鮮な気持ちになリました。
もっと交流できる時間があればよかったと思います(33歳男性)

・ 子供たちの考えていること、思い、ゆめ・・・をちょっぴりのぞき見した気分で す(37歳女性)

・ 絵だけでなく、コメントからもその人柄がわかる事に新たな発見をした気分です。 子どもの知らなかった側面をたくさん教えていただき、自分の子を見直すきっか けとなりました。有難うございました(42歳女性)

・ This is a very good experience. I am glad I paticipated.Thank you !
これはとてもいい経験です。私は参加して(分かち合えて)嬉しかったです。(46 歳男性)

・ 後半はかなりFREEな感じで楽しませていただきました!(46歳男性)
・ いろんなおともだちとあそべてたのしかった(3歳男児)
・ 月にもまたきたいな(6歳女児)
・ いろいろな本がつくれてたのしかった。またきたいなー(8歳男児)

 


pdf●レポート(PDF)

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