【みらい育レポート】親子 de 絵本!! 心の声が聞こえてくる、不思議な絵本制作
実施日 : 2015.5.4(土)
時間 : 14:00~16:50(13:30開場)
会場 : 横浜市開港記念会館
講師 : 江角実恵、八木知美
人数 : 14名(親子5組:年長〜小学6年生)
目標
(全ワークショップ共通)
過去、現在、未来と時空を超え、自分の心の中深くに思いを巡らせ、自分についてじっくり考えることができる。
思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにすることができる。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表することができる。
内容
●ウォーミングアップ
補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた青色のモチーフ(ムッシュ ミエール・カルダモン)を20秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験。残像については、ゲーテのエピソードを交えて紹介。)
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。
心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、感想を書いてもらいましょう)
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するために必要なものは何ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての一番幸せな状態をイメージしてみましょう。)
(4. 新しい種:やがて花は新しい種や実をつけます。未来へつないでいきたいあなたの種をイメージしてみましょう。)
※時間のある人は、14ページの作者プロフィールを記入したり塗り絵を楽しむ。
●全ページができた人から、
作者プロフィール等を記入して完成させる。
●SHOW & TELL:全員の前で自分の絵本を発表する。
事例①真剣さ
誰かの絵本に、自分の感想を
しっかり考えて書く真剣さ。
絵本はお互いに交換し、感想を書き合います。
誰かの絵をじっとみて、素直に思ったままの感想を
一生懸命言葉を考え書いています。
事例②目を閉じて。
かつてないほど心の中をじっとみて!目を閉じて、かつてないほど心の中をじっとみて、自分自身にアクセス!
自分がタネだったらどんなタネだろう?の思考中です。みんな一生懸命考えています。
●ブログにて紹介(☆)
事例③旅ガラスシンドローム
旅ガラス現象があちこちで出現!
自分の一生懸命描いた絵に対して
感想がほしい子どもたち。
チームの枠を飛び出して、
冒険の旅(旅ガラス)にでかけます。
手のあいている人をみつけるやいなや、
おねがいします!と元気よく声を出し、
絵本を差し出してアクションを起こします。
誰かの感想は、とても嬉しい自己肯定のタネ。
まるでラブレターをもらったように、微笑むシーンが多々見られました。
●ブログにて紹介(☆)
事例④色鉛筆パワー
この気持ち、色鉛筆1本では足りないよ。
ほとばしるエネルギーを表現するには
色鉛筆を数本まとめて持つのが一番?
かどうかは、さておき、
エネルギッシュなイメージが
今回も数名の人から飛び出しました。
事例⑤フロー状態
フロー状態の年長男子
年長さんの男の子は、
周りの声が完全に聴こえない集中力です。
夢中になって描いています。
事例⑥作者のあとがき
心をかたく閉ざし、
小さな世界に閉じ込められて
生きてきました。
ワークショップ中は時間がなく
あとで送られきた作者のあとがきです。
お一人で参加された独身の女性で
翌日はみらい育ティーチャーズ養成講座を受講されました。
彼女の種はこちら!
固い殻がトゲトゲした状態で
描かれています。
彼女の種の感想はこちら!
他者からの感想はこちら!
種は本質であり、その人の原点が表現されます。
原点がもたらすその人の人生のありかたも見せてくれます。
彼女は、他者からのコメントに「ドキッ!」としながらも肯定されていくストーリーを堪能しました。
●ブログにて紹介(☆)
事例⑦絵本作家誕生!
誰もがみんな絵本作家です!自分自身尾はもちろん、家族の宝物ができました。
アンケート
(14人回収)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 11 | 79% |
2.たのしかった | 3 | 21% |
3.ふつう | 0 | 10% |
4.楽しくなかった | 0 | 0% |
2. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても感じた | 7 | 50% |
2.少し感じた | 6 | 43% |
3.どちらともいえない | 1 |
7% |
4.まったく感じられなかった | 0 | 0% |
3. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.十分なった | 13 | 93% |
2.ほぼなった | 0 | 0% |
3.どちらともいえない | 1 |
7% |
4.ならなかった | 0 | 0% |
3. その他、どのようなことでも感じたことを自由にお書きください。
・とてもたのしかった(5歳男児) |