【みらい育レポート】アフタースクールプログラム「じっとみて。」
実施日 : 2015.8.24(月)
時間 : 13:30-15:00(90分)
会場 : トキワ松学園小学校
アフタースクール
講師 : 江角実恵 、八木知美
人数 : 7名(1年生、2年生、先生)
目標
自分の内面をじっとみて、
イマジネーションを最大限に稼働させ、
自分について考えた絵本を作成する。
(全ワークショップ共通)
過去、現在、未来と時を超え、心の中深くに思いを巡らせ、
自分についてじっくり考える。
思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにする。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、
かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する。
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表する。
内容
●ウォーミングアップ
背筋をしっかり伸ばして、大きく深呼吸をする。
目を閉じて、心を穏やかに整える。
●たね、はっけん!のページ、作成開始
1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。
目を閉じて、心の中をじっとみて、イメージを探しに出かけましょう。
見つかった人は、絵を描いてみましょう。
2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう。
3. お互いに絵本を交換して、感想を書きあいましょう。
●たねと同じように、次のページを作成!
1. 芽;種から芽がでます。
あなたの芽はどんな芽になると思いますか?
2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など
栄養が必要です。
あなたが成長するために必要なものは何ですか?
大好きなものを考えましょう。
3. 花:いよいよ花が咲きました。
一番嬉しくて幸せな状態を花にしてみましょう。
4. 新しい種:花から新しい種が生まれてきました。
あなたの新しい種はどんなイメージですか?
●発表タイム
一番好きなページを選んで発表です。
一人でできる子、
ティーチャーのサポートがあればできる子など
希望者(全員)が自慢のページを発表します。
事例①「嫌い」から「ありがとう」へ変化した心。
素直な気持ちが表れる感想は、やさしさにあふれてしまう。
「どうせ悪口を書くから嫌だー」といって、絵本の交換を拒んだ女の子が、その男の子と仲良く感想を書き合っています。(右の写真)
そこには、こんな背景がありました!
「変なこと書くもん!絶対にー!」
そう思っていたのに、
「あれ?違うんだ?あれ?このコ、優しい?」
他の人へ書いた男の子の感想を見て、女の子は動き出しました!
「◯◯くーん、感想書いてー!」。
まさに、抱いていた負の先入観が、「あのこ、いいね!」と思う気持に変わり、
次なるアクションに繋がった瞬間でした。
女の子の絵本に書かれた感想は、
「かわいいね。」というものでした。
この言葉が嬉しくて、
女の子は自分の絵本の男子の言葉のそばに、
お返事を書いていました。
ありがとう。と。
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事例②感想を求めて旅ガラス。
自分の絵に書いてもらう感想は、とても嬉しいごほうび。
かつてないほどじっと自分をみつめて、
自分の持ちうる最大のイメージ力を振り絞って描いた絵ですから、友達から感想が届くことは、とてもとても嬉しいものです。
誰か手のあいている人いなかな?
感想を書いてほしくて、席から立ち上がり旅ガラスです。(右)
こんなふに、
友達の絵本が並んで
感想リクエストが
たまった風景も。
(左)
ちなみに(左)は机の中に、絵本が入っていますが、
「ポスト」と名付けられました。
感想を書き合う合理的なシステムを考え出したようです。
まさに、感想は手紙です。
それもラブレターですね。
アンケート
(7人回収)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 6 | 86% |
2.たのしかった | 0 | 0% |
3.ふつう | 1 | 14% |
4.楽しくなかった | 0 | 0% |
2. 自分自身について、じっくりと考えることはできましたか?
1.とても感じた | 5 | 72% |
2.少し感じた | 1 | 14% |
3.どちらともいえない | 1 |
14% |
4.まったく感じられなかった | 0 | 0% |
3. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても感じた | 4 | 57% |
2.少し感じた | 3 | 43% |
3.どちらともいえない | 0 |
0% |
4.まったく感じられなかった | 0 | 0% |
4. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.十分なった | 6 | 86% |
2.ほぼなった | 0 | 0% |
3.どちらともいえない | 1 |
14% |
4.ならなかった | 0 | 0% |
3. その他、どのようなことでも感じたことを自由にお書きください。
・新しいたねができるところの話がおもしろかったです。(先生女性)
・ぜんぶたのしかった(小1女児) ・すごくたのしくてたのしかった(小1男児)
・たのしかったです(小2男児) ・たのしかった。きてよかった。(小1女児) |