親子de絵本「じっとみて。」ワークショップ
日時 : 2015.10.4 14:00~16:30
会場 : 横浜市開港記念会館7号室
講師 : 江角実恵。八木知美
人数 : 20名(大人5、こども5)
*アンケート回収:20名
目標:
自分の内面をじっとみて、イマジネーションを最大限に稼働させ、
自分について考えた絵本を作成する。
(全ワークショップ共通)
過去、現在、未来と時空を超え、自分の心の中深くに思いを巡らせ、自分についてじっくり考えることができる。
思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにすることができる。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表することができる。
内容
●ウォーミングアップ
補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた青色のモチーフ(ムッシュ ミエール・カルダモン)を20秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験。残像については、ゲーテのエピソードを交えて紹介。)
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。
心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、感想を書いてもらいましょう)
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するために必要なものは何ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての一番幸せな状態をイメージしてみましょう。)
(4. 新しい種:やがて花は新しい種や実をつけます。未来へつないでいきたいあなたの種をイメージしてみましょう。)
※時間のある人は、14ページの作者プロフィールを
記入したり塗り絵を楽しむ。
●全ページができた人から、
作者プロフィール等を記入して完成させる。
●SHOW & TELL:全員の前で自分の絵本を発表する。
ワークショップの様子
エピソード
新しいタネがみつからなかった5歳の男の子
となりのシマから遠征して来た4歳の女の子に感想をお願いされた5歳の男の子。
一生懸命そのコの絵を見て、時々ママに字を聞きながら、一生懸命感想を書きます。
その姿はジェントルマン!自分を描き、他者の感想も書き、思考はフル回転です。
ところが、最後のシーン<新しいタネ>で、その筆はピタリと止まりました。
「ママはとなりにいる。でも、ママはママ。これはぼくのえほん!あたらしいタネ…うーん。うーん。…みつからないよ。」
新しいタネは見つかりませんでした。
でも、絵のない絵本にみんなが沢山感想を書いてくれました。
ママと一緒に嬉しそうにそれを読む男の子。大切なことは、全力で考えた、その過程です。
自分のことも、他の人のことも一生懸命考えた!そんな経験が、彼の色んなみらいスイッチにつながるといいですね。
アンケート
(20人回収/20人)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 13 | 65% |
2.たのしかった | 6 | 30% |
3.ふつう | 1 | 5% |
4.楽しくなかった | 0 | 0% |
2. 自分自身についてじっくりと考えることはできましたか?
1.とても | 9 | 45% |
2.少し | 10 | 50% |
3.どちらともいえない | 1 |
5% |
4.まったくできなかった | 0 | 0% |
3. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても | 5 | 25% |
2.少し | 9 | 45% |
3.どちらともいえない | 5 |
25% |
4.まったく感じられなかった | 1 | 5% |
4. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.とても | 16 | 80% |
2.少し | 2 | 10% |
3.どちらともいえない | 2 |
10% |
4.ならなかった | 0 | 0% |
3. その他、どのようなことでも感じたことを自由にお書きください。
・ありがとうございました。(5歳男児) ・カラフルで大きくてたのしいお花を描けてたのしかった。(4年生女児) ・みらいとかいろんなことをかけてよかったです。(1年生女児) ・たのしかったです。またきたいです。(女児) ・(感想の代わりに太陽とカラフルな絵を描いてくれました)(6歳女児) ・おねえちゃんのおかおがかけてうれしかった。(4歳女児) ・2回目の体験でしたが、前回どんなものを描いたかすっかり忘れて楽しめました。なかなか自分のことをみつめる時間がとれないので、こういう時間は貴重でした。周りの人の絵をみるのも楽しかったです。子供の発想力の豊かさ、素直さに改めて感動させてもらい、いい時間でした。我が子にも体験させたいと思いました。すごく集中したので、心地よい疲労感です。やってみなければわからない・・・やった人は何度もやりたくなるワークだと思います。(47歳女性) |