横浜国大「じっとみて。」ワークショップ授業(一般教養)
日時 : 2015.10.15 14:40~16:10
会場 : 横浜国立大学
講師 : 八木知美、江角実恵
人数 : 71名
(内訳)
人間教育学部:32名(女子15/男子17)
理工学部:22名(女子4/男子18)
経済学部:12名(女子6/男子6)
不明:5名(女子2/男子3)
*アンケート回収:71名
目標:
深刻な社会問題に対して、知識を持つだけではなく、
自分なりに思考・判断・表現できるようになるため、自分を知る。
(全ワークショップ共通)
過去、現在、未来と時空を超え、自分の心の中深くに思いを巡らせ、自分についてじっくり考えることができる。
思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにすることができる。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表することができる。
内容
●イントロダクション
ワークショップの手引き書「じっとみて。」にて今日のワークの全貌について説明。
※右画像クリックで全ページダウンロードできます。
●ウォーミングアップ
補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた青色のモチーフ(ムッシュ ミエール カルダモン)を20秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験しました。
絵本の表紙に自分の名前を記入し、いよいよ自分のストーリーを作成していきます。
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種をイメージしますか? )
※タネは、自分という人間の原点です。本質です。
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、感想を書いてもらいましょう)
目を閉じて、みんな真剣に自分の内面をみつめています。
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?
※芽は、新しい社会へ飛び出す生命力であり、好奇心を意味します。
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するために必要なものは何ですか?)
※栄養は、自分の成長に不可欠なものです。これがあれば頑張れる、成長できるという何かです。
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての一番幸せな状態をイメージしてみましょう。)
※花は、幸せの象徴です。憧れや夢、目標を意味します。
(4. 新しい種:やがて花は新しい種や実をつけます。未来へつないでいきたいあなたの種をイメージしてみましょう。)
※新しいタネは、未来への贈り物です。 あなたは何を残しますか?
●全ページができた人から、
作者プロフィール等を記入して完成させる。
●SHOW & TELL:全員の前で自分の絵本を発表する。
挙手による希望者の発表です。
理工学部の男子学生による素晴らしい発表となりました。
同じチームの学生たちから出版リクエストされていました。
(電子書籍はこちらから☆)
☆10.23のブログにて紹介しました(☆)
ワークショップの様子
アンケート
(71人回収/71人)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 33 | 47% |
2.たのしかった | 34 | 48% |
3.ふつう | 4 | 5% |
4.楽しくなかった | 0 | 0% |
2. 自分自身についてじっくりと考えることはできましたか?
1.とても | 23 | 32% |
2.少し | 45 | 64% |
3.どちらともいえない | 2 |
3% |
4.まったくできなかった | 0 | 0% |
5.その他 | 1 | 1% |
3. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても | 9 | 13% |
2.少し | 33 | 47% |
3.どちらともいえない | 23 |
32% |
4.まったく感じられなかった | 5 | 7% |
5.その他 | 1 | 1% |
4. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.とても | 43 | 60% |
2.少し | 18 | 25% |
3.どちらともいえない | 7 |
10% |
4.ならなかった | 3 | 5% |
【人間教育学部】 |
【理工学部】 人間って自分を否定したいって思うことがたくさんあると思うけど、「花」を描いたときに(未来を描いたとき)「やっぱり私はこうありたい!」って素直な気持になれました。いつもこんな気持を持ち続けるのは難しいかもしれないけど、時々こうして自分を見つめ直したいと思いました。 |
【経済学部】 自分では意識していないことを書いてもらい、多くの視点の存在に気付いた。絵は置いておき、色使いで間違って線が濃くなり、自分の意図していないタッチになった時は悲しかったです。他の作品への感想を書いたときに、それが理系っぽい(細胞に見えない等書いた為)と言われました。文系の僕ですが、理系の一面もあるとわかったので、数学がんばります。固定観念に縛られてはいけないですね。 |
【学部不明】 自分の事をじっくり考えるいい機会になりました。自分がどんな人言なのかを絵に表現するのは難しいと最初は思いましたが、難しい難しくないとかではなく、ただ思った通りを描いてみるととても気楽にできたし、だんだん楽しくなりました。90分という授業だということもあり、そんなに自分についてじっくり考える時間はありませんでしたが、少しでも自分について考えるきっかけにはなったと思います。友達が書いた絵もいろんな表現がされていて、見ていてとても楽しかったです。 |