「じっとみて。」親子de絵本制作ワークショップ in 国連大学
日時 : 2016.5.7(土)
14:00~16:00
会場 : 地球環境パートナーシッププラザ(国連大学1F)
講師 : 江角実恵、八木知美
人数 : 17名(大人7名、子ども10名)
*アンケート回収:17/17名
目標:
自分の内面を全力でじっとみて、イマジネーションを最大限に稼働させ、
自分について考えた絵本を作成する。
(全ワークショップ共通)
過去、現在、未来と時空を超え、自分の心の中深くに思いを巡らせ、自分についてじっくり考えることができる。
思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにすることができる。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表することができる。
内容
●ウォーミングアップ
・カラーブリージング「色の呼吸法」
好きな色、気になる色を決め、その色を吸い込む気持ちで、5回深呼吸しました。
・補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた青色のモチーフ(ムッシュ ミエール カルダモン)を20秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験。不思議な体験を楽しみました。
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。
心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、感想を書いてもらいましょう)
目を閉じて、みんな真剣に自分の内面をみつめています。
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するために必要なものは何ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての一番幸せな状態をイメージしてみましょう。)
(4. 新しい種:やがて花は新しい種や実をつけます。未来へつないでいきたいあなたの種をイメージしてみましょう。)
「旅ガラス現象」
みんな自分の力でつかんだイメージを夢中で描きました。全力を振り絞って描いた絵だから、大好きな人に感想を書いてもらいたい。一人でも多くの人から感想をもらいたい。そんな思いがグループワークの枠を飛び越えて自発的な行動を呼び起こします。
左の写真は、そんな一コマ。5歳の双子の女の子は、真っ先にママのところへ一直線です。感想を書いてもらいに出かけました。
彼女が実にアクティブに、いろんな人のところへ出かけ、たくさんの感想をいただきました!
●全ページができた人から、作者プロフィール等を記入して完成させる。
●発表タイム(Show & Tell)
好きなページを1ページ選び、全員が発表しました。
セミナールームはとてもゆとりのある素敵なスペースですので、場所を移り、円陣になって発表しました。
ひとりぼっちになる恐怖
タネが見つからなくて、ボクだけ冒険にいけない。
ひとりぼっちになることが怖くて、泣き出した5歳の男の子。
「さあ、冒険にでかけよう!」
ティーチャーの呼びかけで、時間冒険旅行はスタートしました。
しかし、自分のタネを見つけるために、目を閉じたあと、彼は泣き出しそうな顔に変わっていきました。
目を閉じた暗闇の世界。
静まりかえる会場で、頼るものは何もない。
ただ、ただ、ひとりぼっちの暗闇。。。。。
彼は、隣にいるたった一人の味方であるママに抱きつき、
「ママがいい」「ママのヒザに乗せて」と大粒の涙を流しました。
そのとき誰も彼がなぜ大声で泣いているのか理由がわかりませんでした。
でも、お家に帰ってあと、ママといろんな会話をしている中に答えがありました。
以下、ママより
自分はタネが見つからなかったから、自分だけぼうけんに行けなくて、
一人ぼっちになっちゃうと思ったそうです。
そんな彼も、ママのヒザで勇気をもらい、次の芽のシーンでは自分の力で見つけました!
もう、みんなと一緒に冒険の旅に出ています。
彼はひとりぼっちじゃない。
それはこんなに嬉しく(右写真)
元気になる最大の要因なのでしょうね。
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彼の作品は電子書籍になりました。
pcのみの対応ですが、どうぞ!(☆)
ママと一緒なら!
ママと一緒なら発表できる!5歳の双子ちゃんは、仲良くママの膝の上で。
発表はとても勇気が必要。
最初は身を隠すように抱かれていましたが、徐々に顔を出し、ママに発表内容を耳打ちして伝え、ママが発表を代行しました。こうして、発表の場に慣れていきます。
最後は、やり遂げたことが嬉しくて、ママに抱きつきました!
早慶戦
幼稚舎の女の子(3年生)と早稲田大学の学生が対面勝負と相成りました。軍配は?
なんていう野暮な判定はここには存在しません。
属性は全く無意味となり、個々の個性が光るワークとなりました。
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アンケート
(17人回収/17人 うち1名は感想のみ)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 13 | 76% |
2.たのしかった | 3 | 18% |
3.ふつう | 0 | 0% |
4.楽しくなかった | 0 | 0% |
未回答 | 1 | 6% |
2. 自分自身についてじっくりと考えることはできましたか?
1.とても | 12 | 70% |
2.少し | 4 | 24% |
3.どちらともいえない | 1 |
0% |
4.まったくできなかった | 0 | 0% |
未回答 | 1 | 6% |
3. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても | 7 | 41% |
2.少し | 6 | 35% |
3.どちらともいえない | 2 |
12% |
4.まったく感じられなかった | 0 | 0% |
5.その他 | 1 | 6% |
未回答 | 1 | 6% |
4. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.とても | 13 | 73% |
2.少し | 3 | 18% |
3.どちらともいえない | 0 |
0% |
4.ならなかった | 0 | 0% |
未回答 | 1 | 6% |