(仙台ブランチ)女子高校生対象「じっとみて。」ワークショップ
日時 : 2013.12.8 午後から
会場 : 梅鉢屋(仙台市、榴岡天満宮前)
講師 : 三原 瑞恵(仙台ブランチ代表)
人数 : 女子高校生4名
※2回目のワークショップはこちらから
(2014.12.20に開催されました)
目標:
過去、現在、未来と時空を超え、自分の心の中深くに思いを巡らせ、自分についてじっくり考えることができる。思考のプロセスや結果を絵と文章で、カタチにすることができる。
自分の個性や魅力を確認したり、発見することで、しっかりと自己肯定感を持ち、かけがえのない自分の存在意義を見出す。
これまで抱えていた自分に対するマイナスイメージを払拭・浄化し、デフォルト値に戻す。
体の中から未来に向かう力(目標や夢、希望)がわき出すことを実感する
他者の思考のカタチにも触れることで、多様な価値観を共有する。
自分の良い面、他者の良い面を共有し、お互いに認め合う。
作成した絵本は自分の著書となり、自信の証となる。
show and tellでは、即興で、自分なりに工夫して発表することができる。
内容
●絵本のストーリーの説明と作成方法の説明
●ウォーミングアップ
補色残像を体験する。
(ワークブックの表紙に描かれた黄緑色のモチーフを20~30秒間じっとみて、裏表紙の白い面に目をうつし、残像効果を体験する)
●たね、はっけん!のページ、作成開始
(1. もしも、自分が種だとしたら、どんな種でしょう。心の中をじっとみて、絵をかいてみましょう)
(2. 絵が描けたら、右の上のページに特徴を文章で書いてみましょう)
(3. お互いに絵本を交換して、感想を書いてもらいましょう)
●たねと同じように、次のページを作成!
(1. 芽;種から芽がでます。あなたの芽はどんな芽になると思いますか?)
(2. 栄養:芽が育つためには太陽や水や土など栄養が必要です、あなたが成長するためには何が一番必要ですか?)
(3. 花:いよいよ花が咲きました。最高の時がやってきました。あなたにとっての最高に幸せな状態をイメージしてみましょう。)
(4. 新しい種:花はやがて枯れてしまいます。でも、新しい種や実をつけます。あなたは今度、どんな種になりたいですか?)
●全ページができた人から、作者プロフィールを記入
●白いキャラクター「みえたくん」を、自由に塗ったり描いたりして、遊ぶ。
●作者のあとがきでは、絵本を作った感想を記入
●SHOW & TELL:全員の前で自分の絵本を発表する
感想
・女子高校生(1年生)仲良し四人組の受講。
・「勉強」のように感じたのか開始当初はやや緊張気味、
ワークショップは楽しみながらする工作のようなものと説明して、深呼吸でスタートした。
・描き始めはペンの進みも遅く悩みながら描いていたが、
ページを進めていくにつれ、うまく内面表現ができるようになっていった。
・最後の段階では、描くこと、表現することを素直に楽しんでいるように見えた。
・友人の絵を見てお互い感想を言い合うなど、
いつもとは違うコミュニケーションを取れたようであった。
・作成中一番多く使った「色」=「自分の色」の意味に関心を寄せていたようであった。
実際の性格と比較して、頷きあったり笑いが出たりと和やかなムードで受講は終了した。
・最後の「色の意味」では、非常に盛り上がっていた。女性の好きな「占い」と同じ要素に思えた。
事例
1.女子高校生(画像クリックで拡大します)
2.女子高校生
3.女子高校生
4
.女子高校生
アンケート
(4回収)1. 絵本制作の率直な感想をお聞かせください。
1.とてもたのしかった | 4 | 100% |
2.たのしかった | 0 | 0% |
3.ふつう | 0 | 0% |
4.楽しくなかった | 0 | 0% |
2. 制作を通じて、自己肯定感(「いいな!じぶん」)は、感じられましたか?
1.とても感じた | 2 | 50% |
2.少し感じた | 2 | 50% |
3.どちらともいえない | 0 |
0% |
4.まったく感じられなかった | 0 | 0% |
3. 様々な価値観を受け入れる機会となりましたか?
1.十分なった | 4 | 100% |
2.ほぼなった | 0 | 0% |
3.どちらともいえない | 0 |
0% |
4.ならなかった | 0 | 0% |
3. その他、どのようなことでも感じたことを自由にお書きください。
・最初は絵をかくのが久しぶりでとまどったけど、段々と慣れてきて、とても楽しかった。 |
後日談
梅鉢屋さんより、後日談としての報告がFBにてありました。(FBはこちらからどうぞ!)
その内容を抜粋です。
(以下)
今日は、梅鉢屋で開催した「みらい育」の続きのお話です。
昨年末に行ったみらい育には女子高校生4人が参加しました。
とても素敵な絵本が出来上がったので、「親御さんに見せること」を宿題にしていました。
今日、その高校生の親御さんに偶然お会いしましたので、みらい育で描いた絵本の感想を聞いてみました。
親御さんは
曰く「あの娘がどんなことを考えているのかが良く分かった」
曰く「普段はボーっとしているのに、すごく前向き」
曰く「親への感謝の気持ちなんか見せたことも無いのに、実は感謝していることが見えた」
と涙を流しながら嬉しそうに話をしてくれました。
そうなんです。
みらい育は簡単な絵本づくりですが、実は心の奥底に秘めている想いを表現してくれる魔法の絵本なのです。
たった一冊の絵本ですが、それは世界にただひとつ。
喜びと感動を与えてくれる絵本づくり。
多くの方に体験して欲しいと願う「みらい育」のお話でした。