AI に人間は近づこうとしている!?

昨日、ぼんやりテレビをみていたら、福岡伸一先生の対談に遭遇しました。
福岡先生は「動的平衡」という本の著者で、私はこの本を読んだ時一種の衝撃を受けたのを覚えています。
特に、食べたもの(マークした細胞)が体のあらゆる場所に細胞として広がっていく図にはびっくりしました。

そのテレビの中で(途中からの視聴だったのでちょっと曖昧ですが)人間がAIに近づこうとしているのが現代だと言われました。
本来、AI が人間に近づくべきであると。この言葉の持つ意味は直感的に理解できるのですが、ちょっとだけ考えてみることにしました。

こんなふうにです。

シンギュラリティという言葉がちょっと前まで世間で賑わっておりました。
AIが人間にとってかわる世界は脅威であるという視点。

でも、福岡先生の言葉は、
人間はあくまでも人間らしく、ピュシス(自然体)でいることが大切だという視点。
別の言い方をすれば、今みんなAI に近づくことが良いと思ってるけど、
AIに近づこうとしないでね!という警告だと勝手に解釈しました。

昨今の入学式や入社式で黒一色のスーツ姿はまさに人間がAI に近づいている一コマに思えてなりません。
AI というと、個性は不要です。
論理的に効率的に合理的に最短距離で。というイメージ。

スタートレックでいえば、バルカン人です。w

でも人間は、回り道。寄り道。試行錯誤。自分らしさ。思いやり。でこぼこ。
そんな曖昧で情緒的な生き物です。
スタートレックでいえば、フェレンギか? w

そして、いつも「じっとみて。」へ想いは繋がります。
心象風景(絵)を描くことは、まさに人間の個性の証明でありAI にはできないことだと常々思うのであります。
人間がAIに近づこうするのではなくむしろ逆をいけ!
情緒を豊かに磨くことが大切だと実に勝手に解釈させてもらったテレビでした。

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