バックキャスティングの是非

バックキャスティングをしたくない。
真顔でそう思った日。

でも、植物の一生に自分をみたてて
絵本を1冊作成する
「じっとみて。」絵本制作ワークショップでは
花のシーンはまさに
バックキャンスティング。
未来の理想、夢を花に託して描きます。

バックキャスティングすることで
今をどう生きていくかが見えてきます。
なので私はさっきまで
バックキャスティングは重要だと思っていました。
目標を立てて、そこに向かって突き進む行為は素晴らしいし、
達成した時の喜びも大変なものです。

でも。

今日、とあるセミナーに参加して
いやいや、バックキャスティングはつまらないと突然思ってしまったんです。
目標はあえて設定せず、
今を楽しく歩んでいく生き方の方がいいなあと真顔で思ったんです。
なにが起こるかわからないどの方向に進むかわからない
想定外の出会いでなんとでもなる生き方がいいと。
むしろそれを望んでいるなあと気づきました。

多分、若い人は経験もあまりないし
目標に向かう生き方の方が全パワーを注げていいのでしょう。
一歩一歩山を登っていく感じは
手応えもあって楽しいと思います。
でも、登りたい山がなんなのかわからない
途中で出会ったものや方向に揺れ動きながら進むのは
なんだか実に楽しいなあと思ってしまいました。

頂上を見ずに登る。
ある日突然違う山かもしれない。
もしかしたら崖から落ちているかも。
でも、それが楽しい。w

ただ、ひとつ、自分軸があればの話。
未来の目標とか夢を具体的にしなくても
今一番咲かせたい花はどんな感じかなあという抽象性でいいなあと改めて思いました。

人生の中で、がむしゃらに目標に向かう時代か、
想定外を受け入れながら楽しむ時代か。
今の自分にとっては後者であると思うと
なんだかさらに楽しくなってきた感じです。

波に任せて

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